SHURE SE535 のレビュー

SE535はバランスドーアーマチュア型ドライバーを３機（高音用1機、低音用2機）搭載の中級機イヤホンである。中級機のリファレンスとして取り上げられることが多い。それだけに選択肢として間違いないイヤホンである。

このセットでは　Bluetooth 5.0 対応のRMCE-BT2が同梱されているものである。

・同梱内容　Bluetooth® 5 リモート+マイク搭載着脱式ワイヤレスイヤホンケーブル (BT2型番のみ)USB充電ケーブル (BT2型番のみ)、リモート+マイク搭載 3.5 mmステレオミニプラグ対応着脱式イヤホンケーブル (UNI型番のみ)、3.5 mm ストレートケーブル (116cm) (LTD型番のみ)

ソフト・フレックス・イヤパッド (S/ M/ L)、フォーム・イヤパッド (S/ M/ L)、イエロー・フォーム・イヤパッド、トリプルフランジ・イヤパッド

プレミアムキャリングケース、6.3mm アダプター、クリーニングツール

・音質　モニター用イヤホンということもあり、基本的にはフラットな音質。３つのBAドライバー搭載しておりうち２つは低音用でBAドライバー特有の低音の細さを補っており、低音から高音まで密度濃く聞ける。中音域から高音が繊細でかなりクリアに聞こえ、アコースティックギターなどが生々しく聞こえる。低域も重厚というわけではないが、しっかり音圧を感じることができ、ドラムのアタックも気持ちいい。音場は広がりがあるというよりも近くで楽器や歌声を聞く感じ。音量を上げてもバランスが壊れることなくしっかりなる。今まで聞こえなかった音が聞こえる思わずにんまりしてしまう。また、イコライザーを使っても懐が広いため好きな音にすることも容易であるのが嬉しい。

RMV-BT2 装着　コーデックはSBC、AAC、Qualcomm® aptX™、aptX™ HD、aptX™ Low Latencyに対応

ワイヤレスイヤホンケーブル（RMCE-BT2)を使っても　Apt-X HD対応でハイレゾ相当のデータ転送が可能でであり、アンプ部はシュアーが専用にチューニングされたものが搭載されていることもあり、有線接続に負けない高音質で迫力のある音を聞くことができる。

・装着感：装着はシュアーがけ呼ばれる配線を耳にかけるタイプであり、外れて落とす心配はない。配線の取り回しにをうまく行えば激しい運動やジョギングで問題なく使える。イヤパッドはソフト・フレックス・イヤパッド (S/ M/ L)、フォーム・イヤパッド (S/ M/ L)、イエロー・フォーム・イヤパッド、トリプルフランジ・イヤパッドと豊富に付属している。どれを装着すれば良いか迷ったら、写真にもある黒色のフォームイヤパッドを選びたい。SHURE自身が時間をかけて開発したものである。しっかり合ったものであれば、遮音性も高く低音もしっかり出る。逆に合っていないと低音が物足りなく感じるでサイズはしっかり吟味してほしい。マイク性能は非常によく通話は小さな声でも可能である。他のパッドは過去のモデルにも使われてきた物であり、フォームイヤパットが最新の開発品になると思われる。

左（白色）トリプルフランジ、真ん中（黒３列）フォームイヤパッド（S/M/L)、右イエロー・フォーム・イヤパッド

・まとめ　　モニターライクな音質で、低音から高音まで密度の濃い音が聞こえる。楽器や歌声をすぐ近くで聞いているような感覚になる。どんな音楽のジャンルでも楽しめる。全域にわたって余裕があるためイコライザーを使っても音質が崩れることなく素直に反応してくれる。予算が許せば持っていて損はない一品である。